本殿がないのに、境内には1534年建立の多宝塔が建つ

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金鑚神社(かなさなじんじゃ)は、埼玉県 児玉郡神川町にある神社です。

埼玉のかなさなじんじゃ、神社なのに塔が建ってるんだって。
かなさなじんじゃ。埼玉県のいちばん北、かんながわのそば、みたけさんのふもとにあります。
けいだいに建っているのは、たほうとう。国の重要文化財です。
ところが、この神社に本殿はありません。あるのは、はいでんだけです。
ご神体は、はいでんの奥にひろがる、みむろがたけ一帯。山そのものが、かみなのじゃ。
はいでんだけでしんたいさんをまつる形は全国でもめずらしく、すわたいしゃ、おおみわじんじゃと合わせて三社だけといわれています。
本殿は無いのに、塔は建ってるのか。
塔の高さは13.8メートル。てっぺんのそうりんだけで、四メートルあります。屋根は二重、こけらぶきです。
建てられたのは、てんぶん三年、1534年。この土地のごうぞく、あぼ氏が、子孫のはんえいをねがって建てたのじゃ。
社伝では、やまとたけるのみことが東の国へむかうとき、やまとひめのみことから授かったひうちいしをおさめ、あまてらすおおみかみとすさのおのみことをまつったと伝えられています。
山の中腹には、かがみいわがあります。高さおよそ四メートル、幅およそ九メートル。およそ一億年前の断層の面が、鏡のようにみがかれたもの。国の特別天然記念物です。
行ったら、はいでんの真正面に立ってみてください。その奥にあるのは、建物ではなく、山です。
やしろより先に、山があった。だからここには、本殿が要らぬのじゃ。
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